ユニコム株式会社
代表取締役 藤原 了様
鋼材をよく知る技術者だからこそ、
理にかなった工法として選択。
株式会社横河システム建築さんからのご紹介で、久保組さんを知り、新しい工場の建設をお願いすることにしました。システム建築を選んだ決め手は、何といっても理にかなった合理的な造りですね。もともと私が製鉄会社出身のため、鋼材に関してはそれなりの知識を持っています。システム建築では、最適設計によって標準化された鋼材を使うため、理にかなったコストが打ち出せます。
技術屋の私から見れば、当然こちらを選びますよね。一応、従来工法による見積もりも取ってみましたが、鉄骨材の重量も全然違うし、必然的にコストもかなり違っていました。かといって、安全性に遜色があるわけではない。鉄のエキスパートを自称する私から見ても、大変魅力的な商品でした。
設計から工事まで、
計算された段取りでスムーズに進行。
工事もさることながら、もともと標準化されているため、設計が決まるのもとにかく早かったですね。ちょうど東日本大震災の後でしたから、ニュースではしきりに建築材料や人手の不足が報じられていました。内心では「本当に工期通りに建つのだろうか」と不安でしたが、工事は予定通りに進みました。
久保組さんに聞くと、システム建築は工程の段取りもしやすく、ヒトやモノも確保しやすいとのこと。実際、工事の様子を拝見していると、運ばれてきた鋼材の置き方や吊り具の種類など、細かいところまで計算し尽くされており、早送りの画面を見ているような手際の良さでテキパキと仕事が進められていました。その場その場で考え、応用を利かせていく従来工法では、そうはいかないでしょう。あらためてそのスピードに感服しました。
思わぬカタチで、
新工場が地域のアイコンに。
実は１棟目を建てた後に、地域の友人・知人から、「今度の工場はえらく目立つじゃないか！」という感想をたくさんいただきました。話を聞くと、多度津山の展望台から丸亀方面を望むと、当社の新工場と壁面に描かれたロゴがよく見えるようです。やはり建物は見た目も大切で、思わぬカタチで地域のアイコンとなり、建てた私どもとしてもうれしい限りです。
今回、メーカーさんのお引き合わせで、久保組さんに新工場の建て替えをご依頼したわけですが、ベーシックな部分を大切にした仕事ぶりには、企業としての人格・風格が感じられ、大変満足しております。このたびの工場建て替えに関しては、「技術者の目」でシステム工法を選択したわけですが、施工管理に携わるのはやはり「人」です。久保組さんの誠意ある仕事ぶりには、企業としてのクオリティーの高さが感じられました。
（2020年2月取材）
| 用途 | 機械組立工場、機械加工工場 |
|---|---|
| 建設地 | 香川県 |
| HP | http://yuatsu.net |
